社員インタビュー 社員インタビュー

相澤和江

身を以て体験した「介護者の苦悩」、他人事ではないその辛さを少しでも軽減するために。彼女は今日もハードルと向き合う。

サービス付き高齢者向け住宅 ホーム長 兼 エリア長 相澤和江 2015年4月入社

子どもの入院をきっかけに自らが介護者となった経験から、同じ思いを抱えている方々のレスパイトケア(介護者の休息補助)を目指して介護事業に飛び込んだ相澤。正社員登用と時期を同じくしてご主人が退職、やむなく家庭を支えることにもなった彼女を待っていたのは、不思議なことに苦労の日々ならぬ充実の毎日だった。

相澤和江

子どもの入院をきっかけに自らが介護者となった経験から、同じ思いを抱えている方々のレスパイトケア(介護者の休息補助)を目指して介護事業に飛び込んだ相澤。正社員登用と時期を同じくしてご主人が退職、やむなく家庭を支えることにもなった彼女を待っていたのは、不思議なことに苦労の日々ならぬ充実の毎日だった。

条件を知る前に、直感で決めたミモザでの仕事

専業主婦だった私が介護の仕事に就くことになったのは、子どもの入院がきっかけでした。もともと障害を持っていたこともあり、退院してからも24時間付き切りの介護が必要になったのです。息をつく暇もないほどの緊張感と、どこにもやり場のない複雑な感情。閉塞した毎日に風穴を開けてくれたのは、子どもが通う学校の先生でした。「お母さん、自分だけで抱え込んでいてはダメですよ。少しは私たちに委ねてご覧なさい」という声を掛けていただいたとき、目の前の霧がすーっと晴れる思いがしました。それからは気持ちがどんどん軽くなっていき、そして、いつしか私は先生のような存在、つまり、介護で思い悩んでいる方に手を差し伸べられるような人になりたいと思うようになったのです。
子どもの容態が落ち着いて来たこともあり、介護の仕事をしてみたいと思い始めた矢先、自宅の近所にミモザの施設が出来ました。建設が始まった頃はマンションか何かが出来るのかなと思っていたのですが、どうやら介護の施設らしいということが分かってきました。そんなある日、ミモザ株式会社というのぼりが立ったんです。家の近くで働けることが理想だったので、すぐにインターネットで連絡先を調べ、働きたいのでぜひ面接してくださいと本社へ電話を掛けました。実はその時、仕事の内容も、時給も、労働時間も一切知りませんでした。にもかかわらず「絶対ここで働こう」と直感で決めていたんですよ。今になって考えてみてもなぜだったのか全く記憶にありませんが、自分を信じて正解でした。
コンビニやお弁当屋さんなどへ行くと、もしかするとここでパートとして働いていたかも知れないんだな、と思うことが時々あります。ミモザに入社していなかったら、こんな素敵な施設を担当させて貰ったり、ご利用者と仲良くごはんを食べたりするような人生じゃなかったんだなあと想像すると、ああ、ミモザでの仕事を選んで本当に良かったと思いますね。

「フリ」をしてみることの大切さ

ミモザではパート社員としてスタートし、施設の新規立ち上げなどにも関わらせていただく中、職場での事故がきっかけで主人が退職することになりました。これは他の仕事を掛け持ちしてでも一家の大黒柱として頑張らなければと考えていた矢先、本社人事部から正社員へ昇格するための「あすなろ研修」にチャレンジできるチャンスを頂けました。頑張りの甲斐あって、半年後に晴れて正社員への登用が決まったのですが、なんと登用と同時に副ホーム長を拝命することになりました。さらに「来月からはホーム長をお願いしますね」と言われたのには驚きました。
「せっかく抜擢頂いたのだから、まずやってみよう」とお引き受けしたまでは良かったのですが、それまでのパート勤務から一足飛びでホーム長じゃないですか。ミモザは社員一人ひとりの頑張りを本当にきめ細かく見てくれる会社ですので、今となっては「有り難い評価だな」と思えますが、その時は「そんな大役を私が?」と尻込みしそうになりました。正直言えば自分ではホーム長のような要職に就く力量はとてもないと思っていたのですが、そんなことでは昇進を喜んでくれた人たちにも、抜擢してくれた会社にも申し訳が立ちません。
そこで、くよくよしていても仕方がない。それならばホーム長という役柄になりきってしまおうと決心しました。ホーム長のフリをした、とでも言いましょうか。ところが、これが良かったんですね。今では何をどうやっていたのか全く憶えていませんが、どんなことでもまず自ら取り組むように心がけ、とにかくがむしゃらに仕事をしているうちに、私より業務経験の長い方からも自然に「ホーム長」と呼んでいただけるようになりました。フリをしているうちに「本物のホーム長」になることが出来たのです。

仕事も家庭も楽しくなった「ミモザ効果」

奇しくも主人の退職という家庭の一大事と相前後して決まった正社員への昇格ですが、そこからは不思議なくらい様々なことが好転していきました。というよりも、ものを見る基準が次第に変わっていったのかも知れません。ミモザで責任ある仕事を担当させていただくようになったことで、仕事は自分一人で達成できるものではなく、皆のおかげなのだと常に意識するようになりましたし、同時に、「今、自分にできることは何だろう」と考える習慣が付きました。それがプライベートにも良い影響を次第に及ぼすようになっていったんですね。
最初のうちこそ私が一回自宅へ帰ってごはんを作り、また出勤するというように私の負担が多かったのですが、そのうちに私が頑張っているのを見た主人が、インターネットの料理サイトなどを参考にしてごはんを作ってくれる日が次第に増えて来たんです。そうなると私も主人にばかり負担を掛けていられないと思うようになって、じゃあ私が今できる家事は何だろうと考えるようになりました。思いやりの相乗効果ですね。お互いに頑張っていることを認め合えるようになったことで、それまでは多かった地味な夫婦喧嘩もぴたっと治まりました(笑)。私が好きな介護の仕事に打ち込めるのは主人のおかげだと今は素直に思えますが、思い返してみれば、以前は主人に感謝することが一度もなかったように思います。家族のために働いてもらってはいるけれど、子どもの面倒も見ないで面倒なことは全部私に押しつけて…といつもぶつぶつ言っていて。それが今は全くないんですよ。まさに「ミモザ効果」ですね。

これからミモザを目指す方へのメッセージ

後輩に向けての
メッセージ

私から見たミモザは、一言で言えば「建前の必要のない会社」です。例えば、普通は「こんな仕事はイヤだ!」と上司に声を上げるわけには行きませんよね。言えば言ったで角が立ちますし。ところがミモザで同じことを言った場合、「どの辺りがどうイヤなのかな」とまず訊いて貰えます。その上で自分の場合はこうだった、こう考えてみたらどうだろう、という実体験に基づくアドバイスを貰えます。ミモザの管理職は全員現場を経験している人ばかりですから、これがまた説得力があるんですよ(笑)。
どんな仕事でもそうだと思いますが、目の前にあるハードルから逃げるわけにはいきません。どうにかして越えるしかないのですが、なんとか越え切って後ろを振り返ると、思いも寄らない高さの所まで来ていたことに初めて気付きます。私もパート社員から始まり、一つの施設を任せて貰ったところから、次は二つの施設を担当してみよう、それが達成できたら…と正面から仕事に取り組むうちに、今では湘南台エリアにあるサービス付き高齢者向け住宅を三施設、それとデイサービスを統轄するエリア長も任せて頂けるようになりました。
ミモザは社長を初め、社員全員が同じようにハードルを越えて来た人ばかり。その大変さを分かっているからこそ、壁にぶつかった時の悩みを自分のことのように親身になって受け止めてくれます。私もさらに新しいハードルへのチャレンジが始まることになりました。これからミモザを目指される皆さんも、ぜひ臆せずにチャレンジしてみてください。

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